横浜地裁の裁判官が、傷害罪に問われている被告の男性(32)に対し、「刑務所に入った人間と友達というのは考えられない」、「弁護士でも刑務所に入った人間いるけどね、私の知り合いで。当然付き合いはなくなりますよね」と発言した。男性は傷害罪で昨年10月に逮捕された後に、共犯とされた友人男性(32)が仮出所中だったため、共犯関係を黙秘し、傷害罪で起訴された。
裁判官は昨年12月の被告人質問で男性に対してこの発言しており、男性側の弁護士は「刑務所から出所した人の立ち直りは期待できないと言っているようなもの。裁判官としての立場から許されない暴言だ」とし、横浜地裁に対し、懲戒手続き開始を東京高裁に求めるよう請求する文書を提出した。
今年の5月21日から裁判員制度が始まるが、先月18日までにおよそ29万5000人の候補者のうち、4割にあたる11万8500人から辞退を希望するなどの回答が返送された。「人を裁けない」といった理由だけでは辞退はできない。さらに宗教関係者なども同様の考えがあるようだが、「国の制度として理解し、宗教者としての意見を述べる事も大切」という関係者もいる。
実際に裁判員は、殺人や強盗などの凶悪事件の被告のみを裁くことになり、その惨い態様を直視しなければならない。不慣れな状況に置かれた裁判員が「人を裁く」ことを冷静にできるかどうかは考えるところである。
ことさら「人を裁く」ことに重点が置かれている裁判員制度にみえるが、もう一つ大事な役割がある。法廷で出される証言や証拠に信憑性があるかどうか、ウソはないかどうかも精査しなければならない。裁く前に出されるこうした材料をしっかりと見極める必要がある。
冒頭の傷害事件などの犯罪に裁判員が関与することはないが、社会復帰を妨げるような裁判官の発言は許されない。裁判員はこういう部分にも目を光らせるのである。
ところで、いま自分の周りにいる友人が、5年後や10年後に今と同じように近くにいてくれるだろうか。冒頭の裁判官のように「付き合いが無くなる」ような友人がいるのかな、とも考えた。だから実行しようと思う。本当に大切な友人が周りにいてくれるように願うのではなく、自分がその大切な友人という存在でいよう、と。
☆ 不幸は本当の友人でない者を明らかにする。(アリストテレス)
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
★ 裁判官「刑務所に入った人間と友達、考えられない」(朝日新聞・09/1/14)
★ 遺体切断、法廷で検察再現 3時間半、号泣の遺族退廷(朝日新聞・09/1/14)
★ 裁判員候補者、11万8500人「辞退希望」などと回答(読売新聞・08/12/19)
★ 宗教界、裁判員に悩む 「人裁けるか」「正式な制度だから」(読売新聞・09/1/11)



0 responses so far ↓
There are no comments yet...Kick things off by filling out the form below.